中学受験の国語

新潮社 (1999/03)
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商品の詳細
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- 発売日: 1999-03
- 版型: 単行本(ソフトカバー)
- 410 ページ
エディターレビュー
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漱石研究の第一人者である大学助教授・石原千秋が、中学受験に“はまった”異色の1冊。もっとも、著者が受験したわけではない。彼の息子が、である。本書は、中学入試に挑んだ一家の顛末(てんまつ)を赤裸々に描いた体験編「僕たちの中学受験」と、国語の入試問題の説き方を手ほどきした国語問題読解編「入試国語を考える」の2部で構成される。
体験編ではまず、中学受験に乗り気でなかった父親が、なぜ受験を是とするようになったのかが語られる。その心変わりを追っていくと、現在の教育制度や公立学校が抱える欠陥が垣間見えてくる。だが、中学受験は生易しいものではない。模擬試験の偏差値に一喜一憂し、志望校選びに翻弄(ほんろう)される日々。それらは冷静な筆致でつづられているものの、「『中学受験は親の受験』という言葉が身にしみた」とのひと言に、著者の本音がのぞく。
一転、国語問題読解編では、著者が文学研究者としての本領を発揮し、有名中学校の入試国語の「過去問」を徹底分析。読解のルール、ノウハウを指南する。ロラン・バルトの「物語は一つの文である」との考えをベースに、問題文の把握の仕方、設問の意味などを克明に解説する。この法則さえ会得すれば“入試国語恐れるに足りず”、というわけだが、果たしてうまくいくかどうか…。
400ページとボリュームはあるが、一気に読ませる。子どもの中学受験を考えている親はもとより、中学受験に無縁な人にも一読を強くおすすめしたい。(清水英孝)
内容(「BOOK」データベースより)
この本は二部構成になっていて、体験編では、中学入試に対する僕たちの戸惑いや試行錯誤を出来るだけ率直に書いた。そのほうがかえって参考になると考えたからだ。一方、国語問題読解編では、著者の研究者としての分析力をフルに発揮した。「国語」に隠されている見えないルールを炙り出すという読解法は、入試国語に強くなるだけでなく、「学校」空間というものについて考える契機となるだろう。だから、この本は著者の学校論でもある。
内容(「MARC」データベースより)
学級崩壊のただ中にいた小学生の長男とともに、難関中学受験へ。二人三脚の塾選びや受験生の日常の過ごし方などを描くほか、中学入試国語の革命的な解法を、漱石研究で知られる著者が具体的に解析する。〈ソフトカバー〉
カスタマーレビュー
中学受験にハマル親御さんたち
受験を控えた小学6年生当人よりも、スポンサーである親御さん達の方が
ピリピリし始める季節になりました。本書がそのスポンサー達のマイナー
トランキライザーであることはいまさら申すまでもありません。
その大きな理由は、大多数の親御さんと著者とが年代的にも環境的にも
似通っていること、そして、誰もが共通して感じている受験制度の矛盾を著者
が代弁している、というガス抜き感にあることは否定できません。
しかし、本書が類書をしのぐロングセラー足りえた秘訣は別のところにあります。
それは著作を単なる「親子受験格闘日記」に仕立てなかったことで、ややもすると
干渉過多になりがちなこの時期の親子関係をうまく希釈できたことでありましょう。
即ち後半の国語設問研究の部、がその希釈剤、緩衝剤であるわけです。
内容はタイトルとかけ離れたもので、読解法でも秘伝でもない意味不明の代物であります。
学者さんの独り言といっても良いと思います。それでも読者を惹きつけて止まないのは、
その真剣さ、肩の力の入れよう、であります。
合格発表が済めば、あっけなく、ほんとにウソのようにあっけなく崩壊するこれらの
コダワリは滑稽ですらあります。日本人のみならずアジア人が走りやすい受験信仰の
根源が科挙による既得権益獲得、にあるとしても、中学をどうするかなんてあまり
意味のないことなんですがね・・・。
私はこの本を7〜8回通読し、中学受験を控えた5年生を持つ知人に贈与しました。
もちろん国語参考書としてでなく、自嘲も含めた親バカ小説としてであります。
解説の丁寧な問題集として今なおおすすめ
前半は中学受験体験記、後半は入試問題集といった構成になっています。並みの小学生が解釈論を十分理解できるかどうか(御三家クラスなら独力で読み切れるでしょう)は別として、単純に解説の丁寧な受験問題集と考えてもきわめて良質です。著者の基本的主張はごくシンプルで、以下のようなものです。
「物語は一つの文に要約される」
「どういうことが道徳的に価値があるとされているのか」「その価値観がどのような物語の型や評論の型を作り出しているか早く覚えてしまうこと」
これらの視点が読解・解答プロセスにおいてどのように働くかは、問題篇を実際にお読みになってみてください。
受験体験記として極めて有用です
活字が大きめなので極めて読みやすい本です。
具体的に中学受験を目指す人に、塾や学校の選択にも有用です。
受験国語のことを批判的に書いていますが、
真実をついてはいます。
国語は道徳教育という表現には納得しました。
残念ながら女子御三家などを狙う人には、
多少物足りない感がありました。
私立大学附属中学の意見は貴重な意見と思いました。
駒場東邦、桐朋中学受験の方には必読な本でしょうか。